鹿児島県の西、東シナ海上に浮かぶ甑島列島。
上甑島、中甑島、下甑島の3つの島が並んでいます。
この3つの島が有人島であり、そのほかに多数の無人島が周辺に点在しています。
一番北側に位置する上甑島の北部には、甑四湖と呼ばれる、須口池、
鍬崎池、
貝池、
なまこ池の4つの海跡湖が並んでいます。
須口池は、他の3つの湖からは少し離れた場所に位置しています。
須口池と隣の
鍬崎池のあいだには尾根が張り出しており、航空写真でも撮らないかぎりは、他の3湖と同時に視界に入らない位置にあります。
海を隔てた遠見山からなら、もしかしたらまとめて見えるかもしれません。
そんな、やや仲間外れに見えなくもない須口池ですが、砂州で海から切り離された海跡湖という点では、他の3湖と同様です。
県道352号線の坂の上から、須口池と、その背後のトンボロ上にある里の集落、そして遠く九州までも見渡せる風景は
なかなか他では見られない風景かと思います。
訪問記1:2022/01/01
上甑島北部にある甑四湖の位置図。
須口池は、他の3湖とは少し離れた位置にあります。
川内港からの船がやってくる里の港には、最も近い池です。
(「国土地理院 地理院地図」より 一部文字と線を記入
https://maps.gsi.go.jp)
2022年元旦の川内港。
高速船甑島が、新年初の運航にそなえて待機しています。
2021年の12月30日、31日は高速船甑島は海上時化のために運休であったため
3日ぶりの就航、ということになります。
元日未明はまだそれなりに風が強かったために、どうなることかと思っていましたが、
このときは風も収まり、無事に運航されそうで一安心。
高速船甑島の船内。2014年就航ということで、船内は非常に綺麗です。
よくJR九州の車両デザインを担当されている水戸岡鋭治氏のデザインとのことで、非常におしゃれな内装。
さっそく、甑四湖に向けて、里の集落を進みます。
この建物は、集落の中にある旧里村役場。いまは甑島全域が薩摩川内市ですが、2004年までは、この場所は里村でした。
里の集落を抜けてきたところで、目的の甑四湖は右折なのですが、
ななな、なんと右折方向は工事中で通行止め。 なんとも間が悪い。
奥に進むことで、工事個所を迂回して甑四湖へ向かうことができますが、この迂回路では、本来のルートでは不要だった
余計な上り下りが発生します。
ということで、大回りを強いられましたが、進んでいくと素晴らしい風景が。
そして、奥に海跡湖が見えてきました。
あれが甑四湖で1つめの海跡湖、須口池です。
ちなみに、他の3つの池は、奥に見える尾根のさらに向こう側になります。
須口池にだいぶ近づいてきました。
工事中じゃなければ砂州側の道にも入れるのですが、今日は残念ながら入れません。
須口池の奥には、海を隔てた反対側にある山が見えます。地理院地図にはとくに名前は書かれていない山でした。
少し引いた風景。右側の山が標高約250mの遠見山。正面奥は、前述の無名の山です。
県道352号線を進んでいくと、尾根を登っていきます。
それに伴い、須口池を俯瞰できるようになります。
手前に須口池、その奥に海と須口池を隔てる砂州、その奥に海、
さらにその奥にトンボロ上の里の集落、その奥にまた海、最後は九州まで見えています。
項目名 |
|
所在地 |
鹿児島県薩摩川内市 |
湖の成因 |
海跡湖 |
周囲総長 |
- |
面積 |
約0.1[km^2] |
最大水深 |
- |
貯水量 |
- |
標高 |
約0[m] |
河川 |
- |