伊豆諸島に属する島の1つ、神津島。
大島や八丈島といった島に比べればそこまで大きくはないですが、天上山という巨大な火山を有しており、
地下水や湧水が豊富に得られる、火山と水の島となっています。
そんな天上山頂上部にはいくつもの池(
不動池、
ババア池、
黒島池、千代池)があり、その中でも最も面積が大きい池が、こちらの千代池(せんだいいけ)です。
付近には
黒島池という池もあり、この千代池と黒島池が親子のように並んでいます(千代池のほうが親ですね)。
天上山は火山ですが、この千代池は、かつて天上山が噴火をした際に形成された火口の跡。
山頂部にはこのような火口跡と思われる窪地がいくつかありますが、ここ千代池は、見事に火口跡に水が溜まって、池が形成されています
とはいっても、雨の少ない時期には、涸れることもあるそうです。
天上山の南西側にある黒島登山口から登っていくと、登山道の10合目まで登ったところ、山頂部に入ったところに、
千代池へ向かう道の分岐があり、そこから千代池に下りていくことができます。
千代池へ下りていく道からは、眼下に千代池を俯瞰しながら、池に向けて下っていく、眺めの良い道です。
森の中に静かに水を湛える千代池の神秘的な姿が、とても印象的です。
千代池の畔には、夏になるとサクユリというユリの花が咲くそうです。
サクユリは、伊豆諸島に自生するユリであり、世界で最大のユリの花なのだそうです。
千代池周辺には、森が広がっています。
天上山頂上部は砂礫地帯が多く、森が意外と少ないのですが、ここには
樹木の密生する森があり、春先にはヒメトケンランの花が見られます。
森の中で美しい花を咲かせるヒメトケンラン。
本当に小さいので、注意していないと見逃してしまいます。
夏になると、池のほとりにサクユリの花が咲くそうです。
千代池から帰る途中、振り返ると眼下に千代池が見えました。
森の中にぽっかりと浮かぶ千代池。まさに火口跡の地形ですね。