北海道の南西部に位置する火山群、ニセコ連峰。
ニセコアンヌプリを主峰として、東西に25kmにわたり火山群が連なっています。
そんなニセコ連峰の中央付近にある山、チセヌプリの北側にあるのが、この神仙沼です。
チセヌプリが形成した溶岩台地の上に湿原が広がり、この湿原は沼の名を取って神仙沼湿原と呼ばれています。
広大な神仙沼湿原は、湿原からチセヌプリとシャクナゲ岳を遠望することができ、湿原の各地に大きめの池塘が水を湛えています。
非常に美しい場所ですが、その神仙沼湿原の最奥に、神仙沼が静かにたたずんでいます。
「神仙沼」とは、いかにも和名な感じですが、それもそのはず。この沼の名前を付けたのは、和人の人なのです。
岩内のボーイスカウト創始者の下田氏によって発見されたという神仙沼。発見時、ここを
「神、仙人の住みたまう所」との印象を受けて、神仙馬と命名したのだそうです。
逆にいえば、とくにアイヌ名もついていないので、アイヌの人はここまで入らなかったのかもしれません。
対照的に、麓からも見えるチセヌプリは、アイヌ名(チセ=アイヌの伝統的な家屋、ヌプリ=山)が付いていますね。
神仙沼は、ニセコ連峰のなかを走る北海道道66号沿いにある神仙沼レストハウス駐車場から、徒歩20分ほどで到達することができます。
いちおう遊歩道ですが、夏には藪がやや濃くなるので、歩きやすい服装がよいでしょう。
さらに、山の奥に進んでいけば、
長沼や
シャクナゲ沼といった沼があるため、登山ができるならば、さらに奥に進むことをお勧めします。
神仙沼レストハウスからスタートです。
朝早すぎて誰もいないですが、チセヌプリに行くならこれぐらいでも全然OK。
道道66号を渡って、神仙沼への道に入っていきます。
ここがチセヌプリの登山口も兼ねています。
入ってすぐに鬱蒼とササが迫る木道に。
20分ほど遊歩道をあるいたところで、この神仙沼分岐が現れます。
ここを右折するとチセヌプリ方面への登山道。左折すると神仙沼湿原です。
左折して間もなく、目の前に見事な湿原が広がりました。
これが神仙沼湿原です。
青く煌めく池塘が見事ですね。
これが湿原の醍醐味です。
すばらしい神仙沼湿原。
ここでレンズに汚れが付いたのか、しばらく左端に白い汚れがついてしまっています。この程度だと、現場ではなかなか気づかないんですよね。
朝早すぎるとちょっと逆光気味ですね。
お昼くらいがちょうどいい感じかな。
この神仙沼含め、チセヌプリ周辺の池塘にはいずれもマツモムシがいっぱい泳いでいました。
一方で、池塘の虫といえば本州の池塘によくいるミズスマシは見られませんでした。
手前側にはミツガシワがいっぱい。
ちょうどいまは花の時期と紅葉の時期のあいだの、谷間の時期なのかもしれません。
そして、こちらがチセヌプリです。
チセというのはアイヌの伝統的な家屋。ヌプリはアイヌ語で山の意味ですから、家の形の山ということなのでしょう。
本州で言うところの四阿山みたいなかんじ?