埼玉県加須市東部の新興住宅街「大利根ニュータウン」周辺に、
南北方向に池が3つ並んでいる場所があります。
北から、
お花が池、
お谷が池(才谷ヶ池)、善定寺池の3つの池があります。
3つの沼はほぼ等間隔で、ほぼ同じ大きさで並んでいる、ちょっと面白い場所です。
いずれの池も、かつてこの周辺に流れていた浅間川の河跡湖とのことで
まさに三つ子の池と言えるかもしれません。
いずれの池も、所在地は行政区画上は加須市ですが、2010年3月までは大利根町に属していた場所であり、
1.5kmほど東にはJR・東武の栗橋駅があるので、どちらかというと栗橋の近傍という表現のほうが
適切かと思います。
さて、ここからは3つの池の最南端にある善定寺池について。
善定寺池は、大利根ニュータウンの、まさに現在造成中といった趣の
住宅街のなかに位置しています。南西には、池の名前の由来となったであろう
善定寺があります。
ただ、そんな中で、善定寺池は柵にぐるりと囲まれており、立ち入り禁止になっています。
柵の背は低いのもので、池の直ぐそばに設置されているので
善定寺池の眺めを柵の外から見る分には何の問題もないですが、水面に近づくことはできません。
おそらく、ニュータウンという立地上、池の危険性を考えて立ち入り禁止にしているのだと思います。
これは、北隣の
お谷が池(才谷ヶ池)でも同様の状況になっています。
池には釣り人用の釣台があり、かつては釣りスポットとして利用されていたのだと思いますが
今後は再活用されることはあるのでしょうか。あるいは、ニュータウンの造成にともなって
姿を消してしまうような可能性もあるのでしょうか。
新興住宅街の中にある善定寺池の風景。
池は、写真にあるような背の低い柵に囲まれ、立ち入り禁止になっています。
住宅街のなかで、ここだけ時間が止まっているかのうような池です。
柵の背は低いので、池の全景を見る分には問題ありません。
ただ、水面まで近づくことはできないです。
水草が見られますが、あまり水の出入りはなさそうで、
ちょっと水もよどんでいます。
住宅街との対比が印象的です。
かつては釣り場として使われていたのでしょうが、いまはもう使われていません。
今後、この池が再び活用されることはあるのでしょうか。