長野県と新潟県の県境に位置し、山頂部に広大な平坦部を有する苗場山。
この平坦部は、火山活動によって形成された台地であり、なおかつ
苗場山の東西を流れる清津川(東)と中津川(西)によって
それぞれ急峻な谷が形成されているため、苗場山は外周は絶壁、山頂部は台地という
特異な形状になっています。
そんな苗場山の山頂部には湿原が広がっており、多数の池塘が見られます。
そのなかからいくつかの印象的な池を選んで紹介します。
苗場山の北西側にある長野県栄村の小赤沢登山口からアプローチする小赤沢ルートは、
登山口から山頂までのコースタイムが最短のルートであり、多くの人が利用するルートです
(ただし東京方面からだと、登山口までのアプローチが非常に時間がかかるのが難点)。
その小赤沢ルートの9合目まで登りつめて、山頂部の湿原まであと少しというところに
坪場の湿原が広がっています。
山頂部の湿原ほど広大ではないですが、この9合目の湿原もなかなか雰囲気の良い湿原です。
湿原の西側にある標高2,036mのピークが良く目立っており、風景にアクセントを加えてくれます。
1つ1つの池塘も規模の大きいものが多く、直ぐそばに苗場山山頂部湿原がなければ、ここも相当に
名のある湿原になったのでは無いかなと思います。
訪問記1:2022/07/24
苗場山山頂部の池たちの位置関係。
(「国土地理院 地理院地図」より 一部文字と線を記入
https://maps.gsi.go.jp)
龍ノ峰の池(仮称)は
こちら
苗場山山頂湿原の池塘は
こちら
苗場山山頂まで、最短距離の秋山郷小赤沢登山口からのアプローチです。
かなり広い駐車場を抜けて、小赤沢登山口からスタート。
苗場山の山頂部は平ですが、その周囲は切り立っているため、登山道もどこかで急斜面を超えないといけません。
急斜面の道から振り返ると、いい眺め。
鳥甲牧場跡が見えます。
8合目を越えてしばらく進むと、視界が開けてきます。
いよいよ湿原に出そうです。
どどど~んと湿原が現れました。9合目の坪場の湿原です。
こちらの湿原は広大ですが、まだ苗場山山頂部の湿原そのものではありません。苗場山山頂部の湿原へは、このあと森を抜ける必要があります。
小さな青空の窓。
額縁にモウセンゴケの赤い飾りを添えて。
この九合目の湿原は、苗場山の広大な山頂湿原に比べると前座みたいなものと思っていましたが・・・
なかなかどうして見事な湿原です。
大きな池塘。ここに和山方面への分岐があります。
奥の森の向こうに、苗場山の山頂湿原があります。
素晴らしい湿原ですね。
前座なんてとんでもない、認識を改めました。
池塘の淵のモウセンゴケが、その名の通り美しい赤色を添えています。
項目名 |
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所在地 |
長野県下水内郡栄村 |
湖の成因 |
湿原池 |
周囲総長 |
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面積 |
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最大水深 |
- |
貯水量 |
- |
標高 |
約2020[m] |
河川 |
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