鹿児島県と宮崎県の県境に聳える火山群、霧島山。
その霧島山北西部の、韓国岳(からくにだけ)、甑岳(こしきだけ)、白鳥山、えびの岳といった山に
囲まれた地域が、えびの高原と呼ばれています。
えびの高原は、前述の韓国岳などの山々と、いくつかの火口湖の風景を望むことができる場所です。
なおかつ、北東の小林、北西のえびの、南の霧島温泉、
それぞれの方面からの道路が一堂に会する場所でもあり、車で容易にアクセスできることから
人気の観光地となっています(ただし、えびの高原から直接小林に下りる県道1号は、2022年1月現在、通行止めです)。
えびの高原に点在する火口湖は、綺麗な円形の形をしているのが特徴です(甑岳山頂部の池など、土砂で埋没して円形でなくなっている池もあります)。
白紫池、六観音御池、
不動池という3つの円形の火口湖が近接して存在しており、
それぞれ姿かたちは似ていますが、異なる風景を楽しむことができます。
六観音御池は、3つの池のなかでは最も大きい池です。
池の北側にある六観音が、その名前の由来になっているかと思われます。
おそらくもともと「御池」という名前なのだと思いますが、霧島山の南東に
全く同じ名前の
「御池」という池(東霧島御池)があるため、
こちらは区別するために「六観音」を先頭に付けているのではないか、と推測しています。
遊歩道の二湖パノラマ展望台と、白鳥山北展望台、そして六観音の畔から、六観音御池を望むことができます。
えびの高原周辺の地図。六観音御池は周辺にある3つの火口湖のなかで、最も大きい池です。
×印は、2022年1月現在の通行止め箇所。硫黄山の噴火のため、道路、遊歩道とも立ち入り禁止です。
(「国土地理院 地理院地図」より 一部文字と線を記入
https://maps.gsi.go.jp)
遊歩道を歩くと、二湖パノラマ展望台が見えてきました。
六観音御池の左奥に見えている台形の山は、甑岳です。
白鳥山北展望台から見る六観音御池。
奥には小林の市街地も見えます
六観音御池の畔まで下りてきました。
残念ながら展望デッキが工事中で立ち入り禁止に。