暴れ川として知られる河川、鬼怒川。
その鬼怒沼の源流域は栃木県日光市の山奥、かつては栗山村だった場所で
群馬県片品村との県境になります。
そんな鬼怒川の源流域に、広大な高層湿原、鬼怒沼が広がっています。
日光の山奥のさらに奥、そこに広がる湿原は、非常に美しい風景で迎えてくれました。
鬼怒沼の標高はおよそ2020m。非常に高い場所にある高層湿原です。
湿原の中にはいくつもの池塘があり、その池塘にもそれぞれ名前が付いています。
北側にある最も大きい池塘は金沼。中ほどのところにある大きい沼は銀沼。
南側の入り口にある大きい沼は鶴沼と呼ばれています。
鶴沼は、鬼怒沼に来て初めて見る大きい沼なので、この鬼怒沼の印象を強く印象付ける素晴らしい沼ですし
最大の金沼は池塘としてはかなりの大きさで、なかなか印象深い沼です。
これだけ大きい池塘はなかなか珍しいと思います。他にこれだけの池塘を見た場所といえば、
尾瀬ヶ原や
月山弥陀ヶ原、平ヶ岳の
姫ノ池くらいでしょうか。
鬼怒沼の北側には、西に物見山、東に鬼怒沼山がそびえています。
北端からは尾瀬の燧ケ岳を望むこともできます。
訪問記2:2023/07/02
奥鬼怒スーパー林道の女夫渕橋。この先は一般車通行止めであり、奥鬼怒温泉郷の旅館の送迎以外は、徒歩でのアプローチが必要です。
奥鬼怒温泉郷の最奥にある、日光澤温泉に到着です。
ここまでが遊歩道であり、ここから先は登山道です。
急登を登り切って、道が平坦になります。
そして、奥のほうに、見えてきました。
スタートの女夫渕から約10km歩いて、ついにゴールの鬼怒沼に到着です。
鬼怒沼に到着。どどど~んと視界が開けます。
4年前は厚い雲の下でしたが、今回は見事な晴天の下。
きらめく池塘。入口にあるこの池塘は鶴沼という名だそうです。
鶴沼の水面に山を映して。
正面奥の山は名のついていない2141m峰。その右奥が鬼怒沼山です。
霧の湿原もいいですが、やはり青空の湿原は素晴らしいですね。
奥の池塘(イモリ沼)から手前に向かって水の流れが小川を形成しています。おもしろい。
歩いてきた道を振り返ると左奥に根名草山、そして中央やや右奥には日光白根山が見えます。
2141m峰と鬼怒沼山。
左の2141m峰のほうがよく目立つのですが、右奥のピークに鬼怒沼山の名称が与えられたのはなぜなのでしょう。
そして、とても大きな池塘が現れました。
鬼怒沼のなかでも最大の池塘、金沼です。
金沼の奥に根名草山を望む。
本当に大きな池塘です。
金沼の中になにやらエビ?のような生き物が。
ホウネンエビに似てる気もしますが、なんでしょうか。
金沼の奥にある池塘へ。
今日は鬼怒沼山まで行くつもりはないですが、湿原北端の巡視小屋までは行こうと思います。
鬼怒沼の湿原北端にある巡視小屋に到着。ここで引き返します。
静寂の金沼のほとり。あの荒々しい鬼怒川の源流は、天上の楽園のごとき湿原というのが、実に対照的です。
金沼の東となりにある銀沼。
ここからが2141m峰と鬼怒沼山がきれいに見えますね。
では、名残惜しいですが、そろそろ鬼怒沼を後にして下山します。来た道約10kmを戻らないといけません。
訪問記1:2019/08/18
奥鬼怒温泉経から延々と山道を歩いて、どうにか鬼怒沼に到着です。
山の奥の奥に広がる高層湿原です。
正面の山は2141mのピークで、右奥が鬼怒沼山ですね。
キンコウカ
さすがに花はほとんど終わっていて、良く見られたのはこの3種類でした。
鬼怒沼の池塘は非常に大きいです。ここまで大きい池塘を見たことはほとんどないなと思いました。尾瀬と月山くらいかな?
鬼怒沼で1番大きな池塘。鬼怒沼の池塘のなかで大きいものは、それぞれ名前が付いています。この池塘は金沼と呼ばれています。
池塘には多くの水生昆虫がいました。分かりにくいですが、この写真にも写っています。
晴れていれば煌めく池塘が見れるでしょう。これは再訪したいかな。
項目名 |
|
所在地 |
栃木県日光市 |
湖の成因 |
湿原池塘 |
周囲総長 |
- |
面積 |
- |
最大水深 |
- |
貯水量 |
- |
標高 |
約2020[m] |
河川 |
― |