北アルプスの南部に位置する活火山、焼岳。
標高2,000m後半~3,000m級の山々が連なる北アルプスでは、焼岳は標高2,455mと、決して高いほうの山ではありません。
もし北アルプスでなければ、標高2,455mというのはかなりの高峰なのですが、この地ではちょっと低めの山になってしまいます。
とはいえ、焼岳には存在感がないかといえば、決してそんなことはありません。むしろ、非常に存在感のある、よく目立つ山です。
焼岳の名の通り、焼ける山。活火山として長期にわたり活発に活動している山であり、火山の恐ろしさと恵みの双方を感じることができる山です。
焼岳の恐ろしさと言えば、なんといっても1915年に発生した爆発です。これにより発生した泥流が梓川をせき止めてしまい、
結果として
大正池が形成されました。
また、1995年には安房トンネルの工事中に水蒸気爆発が発生し、作業員の方が亡くなるという痛ましい事故が発生しています。
そんな激しい火山活動で、たびたび甚大な被害を及ぼしてきた焼岳。それでも噴火警戒レベルが高くなければ、標高2,444mの北峰には登頂することができます。
最高峰は標高2,455mの南峰なのですが、南峰は登山道が崩落しており、登頂することはできません。
話が長くなってしまいましたが、そんな焼岳の北峰と南峰に囲まれたところに焼岳の火口があります。火口にはやや青緑がかった水を湛えた火口湖があり
これが今回の本題、正賀池です。
正賀池は登山道から見ることができるのですが、登山道のすぐそばには盛んに噴煙を上げる噴気孔があります。
まさに火山のパワーを感じる場所で、それこそいつ噴火するのかと恐ろしくなってしまうような場所です。
しかし、前述のとおり噴火警戒レベルが低ければ、ここまで登ってきて、正賀池を拝むことができるのです。
こんな火山のパワーを間近に感じながら、美しい火口湖をながめることができる。実に素晴らしい場所です。
もちろん焼岳の頂上付近まで登ってくる必要はありますが、とてもお勧めの湖沼です。
噴煙をあげる焼岳頂上部。
奥に見える岩峰の背後に、北峰の頂上があります。
御覧の風景が広がっています。
これが、焼岳の火口湖、正賀池です。
やや青緑が買った湖水が特徴の正賀池。
非常に美しい火口湖です。
水が青緑がかっているのは、水質の影響かな?
いまもなお活発に活動している火山の火口湖なので、おそらく水質は酸性なのだと思います。
酸性の水質ゆえに、この色なのでしょうか。
すぐそばには活発に噴煙を上げる噴気孔が。
背後にあるのが北峰の頂上です。
頂上近くまでやってくると、眼下に広大な風景が広がります。
こちらが焼岳最高峰の南峰。
登山道が崩落しているので、南峰の頂上に立つことはできません。
正賀池の周辺を囲む火口も崩落しており、周りを歩くのは難しそうですね。
北峰頂上付近から望む穂高岳。実に見事です。
左奥には槍ヶ岳も見えています。
北峰への最後の登り、ここからも噴煙が上がっており、
なおかつ登山道の石がちょっとほんのり暖かい。
この山は大丈夫なのか?いますぐ爆発しないか?と不安になります。
さきほどの場所と、山頂からの正賀池の眺めは、ちょっと違います。