芝草平は、蔵王連峰の南部にある湿原です。
蔵王連峰は、
御釜のある刈田岳付近を中心として、
山形県側(北西部)の「山形蔵王」と、宮城県側(南東部)の「宮城蔵王」と分けて呼ばれることが多く、
この芝草平は、南側の宮城蔵王に位置しています。
刈田岳から屛風岳への南蔵王縦走路を南下していくと、前山、杉ヶ峰という2つのピークを超えて行きます。
杉ヶ峰と、次の屏風岳の間の鞍部から南側にかけて平坦な場所があり、
この部分に、芝草平の湿原が広がっています。
芝草平は非常に広大で、登山道はその北側の入り口のわずかな部分にしかありません。
そのため、登山者が触れることのできる芝草平は、全体からするとごくわずかの部分です。
とはいえ、登山道の終端部にある木道のベンチから見る芝草平の池塘と南屛風岳の風景は
一見の価値あり。休憩するにもぴったりの場所だと思います。
南蔵王縦走路を刈田岳から南下。右前方に芝草平が見えてきました。
左奥のなだらかな山は屏風岳。宮城県の最高峰です。
芝草平湿原の木道の最奥までやってきました。立ち枯れの木々が印象的です。
芝草平は、この奥にもずっと続いていますが、人が立ち入ることのできる登山道はここまでです。
屏風岳まで行ってから、北に引き返す途中で眺めた芝草平。
正面奥の山は杉ヶ峰。
ふたたび、さきほどの木道終点地点にやってきました。