宮城県と山形県の県境に、南北に大きな山体を持つ蔵王連峰。その蔵王の最高峰である熊野岳と、刈田嶺神社のある刈田岳の間にある広大な火口湖が御釜です。
御釜を望む展望台は、蔵王エコーラインと蔵王ハイラインを使って車で容易にアクセスできる場所にあるので、蔵王観光における名所となっています。
この火口湖の特徴はなんといっても大きいこと。展望台からはそれなりに距離があるのですが、周囲の山のダイナミックな山容とも相まって、非常に大きな湖に見えます。
すぐ東側にある五色岳側の火口壁が垂直に近い壁となって切れ落ちており、あたかもその名前のとおり釜のごとき形状を創り出しています。
ただの火口湖ではない、ダイナミズムに富んだ周囲の地形が、御釜の存在感を一層際立たせているかのようです。
訪問記2:2019/03/03
3月始めの蔵王御釜。
蔵王山頂は雪に覆われていますが、空はどことなく霞んでいて、冬から春に向かっているのがわかります。
夏とは全く異なる色の景色。でも五色岳側の火口壁は同じ色ですね。急峻すぎて雪が付かないのかな。
御釜の西側を進みます。全面凍結していますが、氷はかなり薄くなっていそうですね。
大賑わいの刈田嶺神社。
スキーやスノボの板を持った人が多かったです。バックカントリーですね。
熊野岳と御釜、五色岳。夏と冬の景色の変化をしばし堪能。
訪問記1:2017/07/15
蔵王刈田山頂駐車場から御釜方面へ歩いてきました。
数分歩くと、このダイナミックな御釜が眼下に見えてきます。
山頂部は雲の動きが激しく、太陽が出たり隠れたりとめまぐるしく変わる状況でした。
深い緑色の御釜。ph=3.5という強い酸性の水であり、生物は生息していないとのこと。
太陽が出ていないときは深く濃い緑色。
光の当たり具合によって色が変わって見えるので「五色沼」の別名を持ちます。
御釜の東側にある五色岳。
御釜の景観を特徴づける特徴的な山容です。御釜の東側は崖になっており、まさに釜の底の雰囲気。
項目名 |
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所在地 |
宮城県刈田郡蔵王町、柴田郡川崎町 |
湖の成因 |
火口湖 |
周囲総長 |
約1.08[km] |
面積 |
約0.9[km^2] |
最大水深 |
27.6[m] |
貯水量 |
- |
標高 |
約1550[m] |
河川 |
濁川(流出) |