山形県と新潟県の県境に広がる朝日連峰。
その朝日連峰の主峰、大朝日岳から北西方向に約11km離れたところに
標高1772mの山、以東岳があります。
その以東岳の山頂から、北西方向に見えるのが大鳥池です。
池と名がついていますが、およそ0.4[km^2]の面積があり、湖と呼んでも差し支えのない
大きい池です。
以東岳から俯瞰する大鳥池の風景は、非常に美しいものであり
以東岳まで苦労して登った甲斐があったと思わせてくれる、非常に見事な風景です。
大鳥池に向かうには、以東岳の登山道を歩いて行く必要があります。大鳥池は、登山をしないと到達できない池なのです。
以東岳は、山形県鶴岡市の泡滝ダムの登山口から登り始めるのが一般的です。
泡滝ダムから3時間ほど川沿いの道を登っていくと
大鳥池の畔に着きます。
湖畔には大鳥池山荘(タキタロウ山荘)という山小屋もあり、キャンプ場もあります。
ここからさらに直登ルートとオツボ峰ルートという登山道が2つ伸びており、最短の直登ルートを
3時間ほど登ると、大鳥池を望む以東岳の頂上に至ることができます。
また、タキタロウ山荘から片道15~20分ほど歩くと、
三角池(みすまいけ)という小さな池があります。
この池もなかなか美しい池ですので、寄り道してみるのがおすすめです。
訪問記1:2023/08/17~18
やってきました大鳥・泡滝登山口。
駐車スペースが整備されています。平日なので人では少ないですね。
赤川沿いの道を進んでいきます。。
ガレ沢のトラバースもあり、緊張を強いられる場面です。
冷水沢の吊橋を渡ります。吊橋が歩くのに合わせて揺れるので要注意。ちゃんと注意して渡ればまず心配はいらないです。
この橋は毎年冬に撤去し春に架橋するとのことで、整備されている方に感謝です。
そして大鳥池小屋、タキタロウ山荘に到着です。
この日は平日のためか、管理人さんが不在でした。次の日に管理人さんがいらっしゃったので聞いたところ、このタキタロウ山荘と以東岳避難小屋の管理人さんは、基本は金土日にいらっしゃるそうです(例外はあると思います)。
大鳥池の畔、美しい湖です。
ちょっと水位が低いのか、湖岸の斜面の土が露出しています。満水ならあそこまで水があるのですね。
大鳥池の水際。左奥に以東岳避難小屋がちょっとだけ見えています。
ちょっと左奥の以東岳方面の雲が濃いのが気になりますね。
まず登りは直登ルートで以東岳に登ります。最初は湖畔を進んでいきます。
湖畔の道は崩れているところもあるので、要注意。
直登ルート。暑さがこたえますが、ゆっくりと登っていきます。
大鳥池が俯瞰できるくらいに登ってきました。
そして、眼下に大鳥池が見えるくらいまで登ってきました。
1400~1500mあたりまで登ってくると、登り勾配がひと段落し、森林限界を超えます。
振り返れば大鳥池がよく見えます。
以東岳避難小屋に到着。
灼熱の登りに苦しめられましたが、どうにかここまで来ました。
実に絵になる青空と雲。どうにか天気ももってくれてよかったです。
雲が切れて、沈んでいく夕日を見ることができました。
心が震える山がある。だから登るのです。
翌朝、大鳥池をバックに写真を撮っていただきました。
お世話になった避難小屋と大鳥池。
これから大鳥池まで下ります。
山深い朝日連峰。そのなかに水を湛える大鳥池が印象的です。
これを見るために、ここまで登ってきた甲斐がありました。
またあの大鳥池の畔まで下りて行かないといけないわけですが
帰りはもう1つのルート、オツボ峰ルートで下山します。
左奥の目立つ山は化穴山。登山道が無いので、基本冬季しか登れない山だそうです。
項目名 |
|
所在地 |
山形県鶴岡市 |
湖の成因 |
堰止湖 |
周囲総長 |
約3.2[km] |
面積 |
約0.4[km^2] |
最大水深 |
約68[m] |
貯水量 |
- |
標高 |
約960[m] |
河川 |
赤川(流入・流出) |