湖沼めぐりをライフワークとして続けていると、時々びっくりするような湖沼との遭遇があります。
むろん「事前に調べて、そこにあるとわかっている」湖沼を訪れるわけですが、それでも想像を超える邂逅というのは、やっぱりあるものです。
私にとって、この下北山村の明神池は、まさにそういう池です。
曽爾高原
「お亀池」から、一気に奈良県吉野郡を南下して、下北山村へ。
池原ダムを越えて、国道425号に入り、急坂を上ったところで、想像以上に大きな池が現れました。
よく、このような崖の傍に池ができたものです。地滑りとか、なんらかの堰き止めがあったのでしょうか。
すぐそばに崖があるとは思えない、静かな林に囲まれた池。その静と動の対比が、とても印象に残りました。
もし、反対側(池峯側)から来ていたら、ここまで強い印象は抱かなかったかもしれません。
池の畔には、池神社という神社が鎮座しており、明神池全体が池神社の神域とされています。
このような立地に忽然と現れる池に神秘性を感じ、ここを神の地としたのも頷けます。
国道425号線沿いに現れた池神社。
左奥に、明神池が見えています。
下北山明神池。
静かな森に囲まれた池ですが、奥の森の向こう側は
急峻な崖になっています。
こちらが池神社。
ちょうど夏越の祓の時期で、茅の輪くぐりが設置されています。
国道425号線を池原から登って、明神池に到着。
崖の上に突然現れた池に、驚きました。