福島県と山形県の県境付近に広がる広大な山群、吾妻山。
最高峰の西吾妻山をはじめとして、西大巓、中大巓、中吾妻山、東大巓、昭元山、烏帽子山、家形山、一切経山などの
数多くのピークが、東西約20km、南北約10kmにわたって広がっています。
その吾妻山の東側の主要なピークが、東吾妻山です。
東吾妻山の周辺には、
鎌沼や
桶沼などの湖沼がありますが
東吾妻山の南東側には景場平(けいばだいら)という湿原があり、そこにも(湿原池としては)わりと規模の大きい池があります。
便宜上、ここではこの池を「景場平の池」と呼ぶことにします。
規模にして、東西約300m、南北約200mの湿原です。吾妻山の噴火による火山灰土が堆積し、そこに東吾妻山からの地表水や地下水が流入して水が溜まり、
形成された湿原だそうです。
鳥子平側の登り口から40分、東吾妻山頂から約1時間ほどの位置にあり、訪れるには多少の登山が必要になります。
多くの人は鳥子平登山口よりも、よりにぎわう浄土平登山口のほうに人が集まるため、景場平は静かな雰囲気の湿原です。
なかなか迫力のある大きな池と湿原の組み合わせは、一見の価値があると思いますので、吾妻山に登るときに立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
ただ・・・1つだけ難点。
あまり人が通らないためか、とても・・・とても鳥子平~東吾妻山ルートの登山道が水浸しになるんですよね。特に雨の後は・・・
足元注意の登山道なので、そこだけお気を付けください。
訪問記1:2022/09/25
東吾妻山の頂上。右奥には磐梯山が見えます。
ここから、景場平方面に向けて下山していきます。
少し歩くと、湿原があります。ここはまだ景場平ではありません。
この湿原には特に名は付いていないですが、非常に素晴らしい湿原です。
下っていくと、前方に大きな湿原が見え始めました。あれが景場平です。
この東吾妻山~景場平~鳥子平ルートは入る人が少なく、静かな道です。
景場平への道は通る人も少ないのか、雨の後でかなり沼になってしまっています。
岩の間は水たまりになっているので、慎重に進みます。
正直、相当に歩きにくい道でした・・・。雨が降らなければ、もう少し道は安定するかもしれませんが。
どうにか景場平に到着。苦労しましたが、ここは来る価値のある素晴らしい湿原です。
低めの木々が多い湿原ですね。
景場平中心部。ここで右折すると、大きな池があります。
景場平の池。
湿原の池としては、かなり大きな池になるかと思います。
とくにこの池に特別の名前は付いていないようなので、そのまま景場平の池と呼ぶことにします。
景場平。
ここに至るまでの道は歩きづらいですが、非常に素晴らしいところでした。
景場平の中には、さきほどの大きな池以外にも、あちこちに池塘が点在します。
景場平から、東吾妻山を振り返って。
こうしてみるとたいした高低差はないですが、相当に歩きにくい道でした。
項目名 |
|
所在地 |
福島県福島市 |
湖の成因 |
湿原池 |
周囲総長 |
- |
面積 |
- |
最大水深 |
- |
貯水量 |
- |
標高 |
約1692[m] |
河川 |
- |