岩手県と秋田県の県境に位置する名峰、烏帽子岳(乳頭山)。
見る方角によって山の形が大きく変わるため、岩手県側からは烏帽子岳、
秋田県側からは乳頭山と呼ばれています。秋田県側の麓には有名温泉地である乳頭温泉があり、
岩手県側の登山口にも滝ノ上温泉があるなど、周辺は温泉に恵まれています。
そんな烏帽子岳の山頂直下、南東側に小さな丸い沼があります。
笊森山・
千沼ヶ原方面から
烏帽子岳に向かう登山道の途中にこの沼はあり、登山道からも見ることができます。
地図にも明確に書かれているこの沼ですが、特に名前は無いようで
ここでは便宜的に「烏帽子岳南東の沼」と呼ぶことにします。
「烏帽子岳」としたのは、この沼が岩手県側にあるからです。
沼と登山道は少し離れており、この沼のある場所はかなりの窪地になっています。
もしかしたら、注意していないと見逃してしまうかもしれません。
しかし、ここは立ち止まってじっくりと景色を眺めてみるのがお勧めです。
沼の向こうには岩手山がはっきりと見え、なかなか魅力的な風景が広がります。
スルーしてしまうのはもったいない風景だと思います。
ちなみにこの沼、烏帽子岳(乳頭山)の頂上からも見えます。頂上から見ると
この沼の周囲が窪地になっていることがよくわかります。
秋田駒ヶ岳8合目から、笊森山・
千沼ヶ原を経て
烏帽子岳(乳頭山)が非常にかっこよく見える位置まで来ました。
この山を岩手と秋田、どちらから見るかで形が変わるので、2つの呼び名があります。
今は南東から烏帽子岳(乳頭山)を見ていますが、東からの眺めは烏帽子に見えるわけです。
烏帽子岳(乳頭山)の頂上にズームイン。
烏帽子岳東側はこのように切り立った岩場になっており、これが烏帽子岳の大きな特徴となっています。
烏帽子岳(乳頭山)頂上部の岩、遠くからもかなり目立ちます。
と、ここで唐突に池が現れました。
地形図を見て、池があるのは認識していましたが、登山道からは見えないんだろうと勝手に思っていました。
地理院地図より
このとおり、地形図にもはっきりと載っている池ですが
池の名前はわかりませんでした。
池は湿原のようになっており、周囲には笹が広がっています。
こんなに素晴らしいのに、名前無いのですかね。
とりあえず仮称「烏帽子岳南東の池」と呼ぶことにします。
迫力満点の烏帽子岳(乳頭山)の岩場。ガンガン登っていきます。
ここで来た道を振り返ると、中央やや左付近に烏帽子岳南東の池が見えます。
右上の山は笊森山。