秋田県と岩手県と宮城県の境界にある標高1,626mの火山、栗駒山。
その栗駒山の北部、秋田県側に入ったところにある須川高原の一角にあるのが、このシラタマノキ湿原です。
シラタマノキというのは、ツツジ科の植物。背丈が低く、常緑の丸い葉をつけるかわいらしい植物です。
名前の通り白玉のような実を付けるのが特徴ですね。
須川高原の湖沼というと、
須川湖がよく知られている湖かと思います。
このシラタマノキ湿原も、そんな須川湖のそばにあるのですが・・・。
メインの道路(栗駒ロマンチック街道:県道282号線)から細い小道に入っていく格好になるためか、シラタマノキ湿原を訪れる人はあまり多くない印象です。
でも、このシラタマノキ湿原、なかなか魅力的なところです。
国土地理院の地図では「泥炭地」と記載されており、そのとおり泥炭層が露出しているのを見ることができます。
泥炭(でいたん)とは土壌の種類の1つで、比較的気温が低い所に分布する傾向にあります。
気温が低いために植物の遺骸が微生物に分解されることなく、長年堆積していくことでできる土壌です。
これは、湿原を形成する土壌の代表的なものになっています。
そんな泥炭地の周囲には池塘が点在しており、名前の通りシラタマノキも多く見られます。まあ、シラタマノキ湿原にシラタマノキが無かったら、おかしいですからね。
シラタマノキだけでなく、周囲には木々が点在しており、秋は紅葉が非常に美しいです。
湿原池塘の水も綺麗で、とても素晴らしい風景が広がっています。須川高原に来たら立ち寄りたいスポットですね。
須川高原の地図。周辺には
須川湖や
昭和湖という湖沼があります。
須川湖の下、「泥炭地」と記載されているところが、シラタマノキ湿原です。
(地図の出典:国土地理院 地理院タイル
https://maps.gsi.go.jp)
シラタマノキ湿原への道。須川高原を走る道路、国道282号線をすこし外れて、この小道に入ります。
メインルートを外れているためか、シラタマノキ湿原を訪れる人はあまり多くないのかもしれません。
小道をすこし歩くと、シラタマノキ湿原に到着です。
写真の右のほうに土が見えている場所がありますが、あそこが泥炭層が露出している場所のようですね。
ちょっと陽が陰ってしまいましたが、池塘を囲む木々の紅葉も美しいですね。
足元を見ると、かわいらしい白い実をつけた植物が。
これが湿原の名前にもなっているシラタマノキですね。
湿原には池塘が見られます。普通の高層湿原の池塘とはちょっと違う感じかな。
泥炭地の上の方から流れてくる水がここに集まっているみたいですね。
泥炭層の露出。水が流れているので、最初は泥炭から水が滲み出ているのかと思ったのですが、よく見ると
この露頭の上のほうから水が流れてきていました。
すこし小道を歩けばこの風景が見えるわけで、非常にお勧めの場所です。
とはいえ、ここはツキノワグマの生息域。熊と遭遇しないように、その点だけはお気を付けください。