鹿児島県北部にひろがる火山群、霧島山。
霧島山にはいくつもの火山と火口があり、その火口跡に水が溜まった火口湖も非常に多いです。
まさに火口湖のデパートといった場所で、霧島山の航空写真をWEB地図で閲覧すると、いくつもの円形の火口跡に
水を湛える火口湖が点在しているのが確認できます。
さて、この大浪池は、水面の標高が1240mを越える山の上の湖。
霧島山に点在する火口湖群のなかでも、
東霧島の御池に次いで2番目に大きい火口湖です。
御池は標高約300mにあるので、1000m越えの山上にある火口湖としては大浪池が最大となります。
大浪池それ自身が火山の火口であるため、畔に建つと、非常にダイナミックな風景が広がります。
しかし、大浪池のハイライトは別の場所にあります。
大浪池の背後には霧島山最高峰の韓国岳(からくにだけ)が控えていますが、この韓国岳から大浪池を見ると
晴れていれば大浪池の彼方に桜島、錦江湾、そして開聞岳まで見渡せる絶景が広がります。
大浪池から韓国岳までは整備された登山道がではありますが、非常に急な斜面につけられた階段を登っていくことになります。
少々骨の折れる道ですが、晴れていればぜひ韓国岳まで足を延ばすことをお勧めします。
訪問記1:2019/04/27
登山口から1時間弱で、大浪池の展望台に到着。背後には霧島山最高峰の韓国岳(からくにだけ)が見えます。
火口湖の大浪池。いまはとても穏やかですが、ここはかつて火山の火口だった場所です。
池の周りにつけられている登山道を進みます。正面は韓国岳。
大浪池のバックに桜島と開聞岳。
天気がとてもよく、直線距離にして85km以上離れている開聞岳まで見渡せます。
韓国岳の火口。すさまじく切れ落ちた深い火口がダイナミックです。
ここには、大浪池のように水は貯まっていないようです。
火口湖が形成されるかどうかは、その場所の地質の透水性が高いかどうかにも左右されそうです。
北西側に目を向けると、六観音御池と白紫池が見えます。その向こうにはえびのの町。
韓国岳山頂からの大浪池と桜島方面。本当にどこまでも見えます。
南東方面を望むと、左奥に天を衝く高千穂峰。
その手前には、近年噴火を繰り返しており、荒涼とした新燃岳が見えます。
行きは池の西をまわりましたが、帰りは東周りで進みます。
エメラルドブルーの水面が印象的。
項目名 |
|
所在地 |
鹿児島県霧島市 |
湖の成因 |
火口湖 |
周囲総長 |
約1.9[km] |
面積 |
約0.25[km^2] |
最大水深 |
約11.6[m] |
貯水量 |
- |
標高 |
約1241[m] |
河川 |
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