満濃池は、讃岐平野が尽きて、讃岐山脈にぶつかる部分にある
面積約1.42[km^2]の広大な農業用溜め池です。
この大きさは、農業用溜め池としては「日本最大」あるいは「日本最大級」といわれていますが、
本当に最大かどうかは自信が得られなかったため、ここでは「日本最大級」と紹介します。
古くは、701~704年ごろに、讃岐国の国守である道守朝臣によって築造されたと伝えられており
実に、築造後、約1320年も経っているというわけですから、驚きです。
とはいえ、満濃池は1320年間、ずっと姿を保っていたというわけではありません。
1184年には、洪水により池の堤防が決壊。そのまま池が復旧されることはなく
池の跡地に人が住んで「池内村」なる村が形成されたそうです。
結局、池が復旧されたのは江戸時代に入った1628~1631年のことだったそうです。
その後、1905~1906年、1927~1930年、1940~1959年に、それぞれ3回の嵩上を行い、
1959年に、ほぼ現在の姿になったとのことです。
訪問記1:2021/07/11
満濃池の堤体より。
中央付近には、取水塔が見えます。
堤体より下流方向を望む。
かなりの高低差があることがわかります。
満濃池の向こうには讃岐山脈が連なっています。
一番奥の三角形の山は、大川山でしょうか。
一見無骨に見える取水塔ですが、細かく見るとおしゃれな造りをしています。
項目名 |
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所在地 |
香川県仲多度郡まんのう町 |
湖の成因 |
農業用溜め池 |
周囲総長 |
約19.7[km] |
面積 |
約1.42[km^2] |
最大水深 |
約30.14[m] |
貯水量 |
約0.0154[km^3] |
標高 |
約145[m] |
河川 |
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