柏市北西部に位置する柏の葉。
つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅や常磐道柏ICなどに挟まれた地域に
ぽつんと森が残っている場所があります。この森の中に、こんぶくろ池があります。
「こんぶくろ」というのは、巾着袋のことだそうです。柏市観光協会のサイトによると
「池に巾着袋が浮かんでいて、それを見つけた人が取ろうとしたものの、袋は
見えなくなってしまった」という伝説があり、そこからこの池は
「こんぶくろ池」と呼ばれるようになった、とのことです。
そんな「こんぶくろ池」ですが、本当に柏の葉の駅前の商業地や近隣の工場の直ぐ近くだというのに
それを全く感じさせない、森の中の幽玄な雰囲気が印象的です。
この池は、湧水を水源としています。同じ森の中に弁天池という別の小さな池がありますが
こんぶくろ池と弁天池、両方の池から流れ出た水は、地金堀という川に合流し、5kmほど下って
手賀沼に流れ込んでいます。
このあたりは多少の起伏はありますが、都市化されているのに、これだけの湧水を涵養する
水源があるというのは、ちょっと以外です。
夏の雨の日に訪れたのですが、夏だとちょっと緑が濃すぎて、曇天だと
とても暗い印象です。これが冬の晴れの日ならばまた違った印象になるでしょう。
ただ、この薄暗い雨の中のこんぶくろ池は、また趣のある風景でした。
なによりも、都市の中でこのような幽玄の遊水池を見れるというのは、とても
貴重な場所だと思います。
訪問記1:2021/07/04
柏の葉キャンパス駅と、柏の葉公園、東京大学柏地区キャンパス、
そしてこんぶくろ池と、いくつかの近隣の池の位置関係。
(「国土地理院 地理院地図」より 一部文字と線を記入
https://maps.gsi.go.jp)
こんぶくろ池の駐車場より。
鬱蒼とした森の中に、こんぶくろ池があります。
こんなところを歩きます。柵の外は駐車場。
大丈夫か?というか、ここに本当に池があるの?という雰囲気。
ほどなく、こんぶくろ池に到着。
思ったよりも、大きな池です。
雨の中のこんぶくろ池。
雨粒が水面に描く波紋が印象的です。
湧水池のためか、水質は非常に良好のようで、透き通っています。
園内を流れる小川。
水は綺麗で、水量もなかなか豊富です。
この小川をさかのぼると、弁天池があります。
唐突に表れた弁天池。今度は、思ったよりも非常に小さい池でした。
この池が、あれだけの小川の水量の湧水を生み出しているのでしょうか?
少し引いてみた弁天池。ここから唐突に川が始まっている感じです。
中央の祠には弁財天が祭られています。かつては祠の中は空位だったそうなのですが
2015年に弁財天像を入祠したと、看板に記載されていました。
少し離れたところにあるトンボ池とふじ池のある緑地へやってきました。
しかし、トンボ池はご覧のとおり、木々が生い茂ってよく見えず。
ふじ池も同様に、木々が生い茂ってよく見えませんでした。残念。
こちらはあまり水流も無いようで、水は淀んでいるように見えます。
トンボ池には睡蓮が咲いていました。もうすこし見通しが効くとよいのですが。
項目名 |
|
所在地 |
千葉県柏市 |
湖の成因 |
湧水池 |
周囲総長 |
- |
面積 |
- |
最大水深 |
- |
貯水量 |
- |
標高 |
約15[m] |
河川 |
地金堀(流出) |