鈴鹿山脈の最高峰、御池岳(おいけだけ)の山頂部にある多くの池のうちの1つ、日本庭園の池。
御池岳山頂部にある多くの池は、石灰岩の地質特有の陥没地形であるドリーネに、水がたまったもので
この日本庭園の池も、同様にドリーネ地形に水がたまったものと思われます。
「日本庭園」というのは、御池岳山頂部台地「テーブルランド」の北西に広がる
広大な草原部を指します。主に苔に覆われた広大な広場があり、その苔と点在する石、樹木を
日本庭園に見立てて、そう呼ばれています。
そんな日本庭園の近くにある池なので、「日本庭園の池」と呼ばれています。
本来、石灰岩は水に溶けてしまう(その結果として鍾乳洞が形成されたりします)ため、このように水が溜まって池になるということは
何らかの石灰岩以外の不透水層がこの場所にあるということなのかもしれません。
ドリーネはこの日本庭園の池の周辺にもあちこちに見られますが、水が溜まっているのはここだけのようですので
他のドリーネと、何か違いがあるのでしょう。
なお、わけあってこの日本庭園の池の詳細なGPS情報(Yahoo地図、Google Mapsへのプロット)は差し控えさせていただきます。
興味のある方、ぜひ見つけてみてください。ただし、御池岳の一般登山道からは少しはずれたバリエーションルートになるため
地図を持つこと、地図読みができることと、GPSを測位できるアイテムが必須です。
訪問記1:2022/04/30
御池岳山頂部に広がる広大な平原、テーブルランド。
ここに来るのは3回目ですが、いつ来ても素晴らしい眺めです。
中央部の草原が、苔の広がる日本庭園です。
広大な御池岳日本庭園。このどこかに、日本庭園の池があるはず。
それを探しに行きます。
数多くみられるドリーネとおぼしき陥没地形。
雪が残っていますが、池になっているところは見当たりません。
上から見るとドリーネに残る雪が良く分かります。
事前に調査した地形図によると、今いるこの斜面を登ったところに
日本庭園の池があるようなのですが
登り切ったところにあったのは窪地。
こちらの窪地も雪が残るのみ。もしかしたら、池は枯れてしまっているのでしょうか?
御池岳の名のついている池は長期間残っているために知られているのですが、
万が一、枯れてしまったという可能性も無いとは言えないな、という考えが頭をよぎります。
と、少し方角を変えて歩いたら・・・
あったー!!
遂に見つけました。日本庭園の池。
これは、ここからでは接近できないな・・・
池との高低差がありすぎます。なので、ちょっと回り込むようにします。
回り込んで池の畔にやってきました。
本来この池にはどうやって接近すべきだったかのルートも見つけました。
私が通ってきたのとは違う、もっと歩きやすいルートがありました。
ネコノメソウとカタツムリの殻。
石灰岩の台地にはカタツムリが多いそうです。
少し上に登って撮影。
森の中の池ですが、まだ早春ゆえ木々の葉が少なく、明るい印象です。
帰りに見かけた咲き始めのニリンソウ。これから最盛期になるでしょう。
項目名 |
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所在地 |
滋賀県東近江市 |
湖の成因 |
ドリーネ池 |
周囲総長 |
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面積 |
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最大水深 |
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貯水量 |
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標高 |
約1165[m] |
河川 |
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