高知県東部、太平洋にするどく突き出た室戸岬。
日本の岬のなかでも、非常に有名な岬かと思います。その室戸岬の東側の海岸は
岩が多く、いくつかのタイドプールが見られます。
そんなタイドプールの中に、「行水の池」という名前の付けられた池があります。
名前の由来は、弘法大師・空海に由来します。
弘法大師が悟りを開いた場所としても室戸岬は有名ですが、室戸岬東岸に
御厨人窟(みくろど)という、弘法大師が悟りを開いたといわれる洞窟があります。
行水の池は、その洞窟の出口付近の海岸にあり、
ここで弘法大師が行水したという伝説に由来します。
池の背後の岩が滑らかになっている箇所があり、この岩は弘法大師が行水したときに背中をこすったので
滑らかになった、という伝説です。
この不思議な形状の岩は、海水による浸食でこのような形になったのだそうです。
いまは少し海と距離がある行水の池ですが、かつてはこのあたりがまさに海岸線だったということだそうです。
訪問記1:2023/01/01
室戸岬東岸。ごつごつとした岩場が広がっています。
道路の左側の崖に、弘法大師が悟りを開いたといわれる御厨人窟(みくろど)があります。
あちこちにタイドプールがあり、その中に魚やカニなども生息しているのが見えます。
海からは少々離れていて、潮の干満だけでは海水はここまで届かないと思うのですが、波が高いときに水が補給されるのかなと思います。
こちらのタイドプールが行水の池です。
奥のほうにある岩が滑らかにくぼんでいます。
行水の池全景。右側奥の岩が、弘法大師が背中をこすったという伝説の
滑らかな岩です。
かつては、ここが海岸で、波の作用でこのような岩が形成されたそうです。
遊歩道が整備されているので、池の観察がしやすいです。
こうしてみると、今は海からやや離れているのがわかるかと思います。
項目名 |
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所在地 |
高知県室戸市 |
湖の成因 |
タイドプール |
周囲総長 |
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面積 |
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最大水深 |
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貯水量 |
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標高 |
約3[m] |
河川 |
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