冬は多くのスキーヤ―が集まるスキー場となっている志賀高原の焼額山。
その焼額山の山頂、リフト降り場からわずかに森に入ったところに、高層湿原である稚児池湿原が広がっています。
高山の短い夏、稚児池湿原には緑の草と池塘の水面が織りなす、美しい風景が広がります。
すぐそばにスキー場があるとはとても思えない風景です。
もしかしたら、冬に訪れるスキーヤーの人たちも、ここに神秘的な湿原と池があることを、
御存知ない方も多いかもしれません。
7月中旬の稚児池湿原は、ちょうどワタスゲが見ごろとなっていました。
緑の湿原の中に点々と白いワタスゲが揺れる風景は、稚児池湿原の風景をより印象深いものにします。
山頂部に存在するため、木々の隙間からは遠くの山を見ることもできます。
この日は、妙高山や火打山などの頸城山塊や、北アルプスの後立山連峰を遠くに望むことができました。
青空を映して煌めく稚児池の水面。池の中をのぞけば
オタマジャクシや水生昆虫が池の中を泳ぎまわっています。
焼額山スキー場の下端部にある登山口から、およそ1時間~1時間半程度で山頂に到達できるため
とてもおすすめの場所です。
訪問記1:2021/07/18
夏の焼額山を登ると、ゲレンデの先に焼額山の頂上のリフト建屋が見えてきました。いよいよ山頂です。
なんと、モウセンゴケが生育していました。
冬の間は、モウセンゴケの上を滑っているのか・・・
林の中に入り、稚児池へ最後のアプローチ。
道の真ん中にはミズバショウの葉もあり、いよいよ湿原に近づいてきた感じです。
もったいぶるわけではないですが、苔が美しいのでついつい撮ってしまいます。
出たー!!
稚児池到着です。同時に、ここが焼額山の山頂でもあります。
青空を映す稚児池。
素晴らしいですね。1時間程度で登れてしまうところなので、後回しになっていましたが
もっと早く来るべきでした。
背泳ぎで池を泳ぐマツモムシ。
英語で言うと、「backswimmers」だそうです。そのままのネーミング。
池の中にはオタマジャクシがいました。寒い場所だからか、この時期でもまだオタマジャクシがいるのですね。
モウセンゴケと・・・
その中に見られるこの花はなんでしょうか。
→ツルコケモモ(クランベリー)のようですね。
コバイケイソウは、もう花期が終わってしまったようですね。
稚児池の奥の湿原にも小さな池があります。
その向こうには妙高山が見えます。
こちらの池は稚児池に比べれば小さいですが、それでもかなり大きな池塘です。
稚児池、この写真ではわかりにくいかもですが
手前の木道は、池よりも低いところを通っています。まさに「高層湿原」が高層であることを感じます。
存在感抜群の鳥居。
新しそうなので、最近建てたのでしょうか。
スキー場を一気に下ります。
冬は、ここ滑れたら景色良いですね。
項目名 |
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所在地 |
長野県下高井郡山ノ内町 |
湖の成因 |
湿原池 |
周囲総長 |
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面積 |
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最大水深 |
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貯水量 |
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標高 |
約2009[m] |
河川 |
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