日本で最も深い湖、田沢湖。
その深さは423.4[m]で、日本一の深さを誇ります。
カルデラ湖という説が有力ではあるものの、いまだにその成因ははっきりとは判明しておらず、深く鮮やかな青色の湖水をたたえる姿は、まさに神秘の湖です。
この地に伝わる辰子伝説(三湖伝説)は非常に有名であり、この湖の神秘性をより一層高めています。
近年では、戦時中に玉川の水を導入したことで絶滅したこの湖の固有種クニマスが、遠く西湖で発見されるなど、新たな話題も生まれています。
そんな田沢湖は当然私も惹かれており、遠方の地ゆえなかなか訪問の機会を得られないでいましたが、2016年7月に、ようやく初訪問を果たしました。
海の日を含む7月の3連休。この日は秋田駒ヶ岳を目指したものの、悪天候で断念。仙岩峠を越えて、岩手から秋田に入り、田沢湖までやってきました。
田沢湖への初アプローチは、そんな不本意な状況で行われました。当然田沢湖の天気も雨で、爽やかな風景というわけにはいかなかったのですが・・・
それでも、あれだけ雨が降っていて、なお鮮やかな青色を見せる湖というのは、あまり多くないと思います。その青は、深く私の脳裏に焼き付いています。
その後、2019年には念願の秋田駒ケ岳への登頂を達成。
残念ながら山頂は濃い霧に覆われてしまい展望は得られなかったものの、視界が効かなかったのは山頂部のみで、そこから少し降りてくると
田沢湖の素晴らしい展望をえることができました。
つづいて、2020年には冬の田沢湖へ。これまでは夏しか訪れたことが無かったですが、雪景色の中の田沢湖もまた印象深いものでした。
雪の中、白と灰色が支配する中においても、田沢湖の水はやはり鮮やかな青色を見せていました。
訪問記3:2020/01/02
雪の1月。
田沢湖西岸の浮木神社が、湖の上に浮くように鎮座ましましています。
木に隠れていますが、左には辰子像も見えます。
田沢湖のシンボル、辰子像。
2016年夏は水面下にあった下の台座が露出していますから、かなり水が少ないみたいですね。
これは季節によるものでしょうか。
南側の彼方には真っ白な山々が。
あちらは真昼山地でしょうか。
場面は変わって、北岸の御座石神社へ。
浮木神社からも北岸は分厚い雲の中にあるのが見えていましたが、実際に来てみたらやはり大雪でした。
雪のなかに佇む御座石神社。
この鳥居の向きからして、湖から上がってくるのが正しい参拝ルートということでしょうか?
この分厚い雪雲の下においても、深く青い田沢湖の水。
訪問記2:2019/07/14
秋田駒ケ岳へのバスが出発するアルパこまくさの駐車場から望む田沢湖。
ここだと、まだ視座は低めです。
外輪山の道を進んで、片倉岳を過ぎると
田沢湖が見えてきました。
田沢湖が小高い山に囲まれた湖であることかよくわかります。
手前の斜面に見られる黄色いものは、ニッコウキスゲの花です。
訪問記1:2016/7/17
西岸にある辰子像。この天候なので、心なしかくすんで見えます。
西岸の、かたまえ山森林公園から見る田沢湖。本来はこの方向に秋田駒ヶ岳が見えるのですが、この天気なのではっきりとは見えません。
かたまえ山森林公園は、田沢湖を一望できるポイントです。
項目名 |
|
所在地 |
秋田県仙北市 |
湖の成因 |
不明(カルデラ湖?) |
周囲総長 |
20[km] |
面積 |
約25.75[km^2] |
最大水深 |
約423.4[m] |
貯水量 |
7.20[km^3] |
標高 |
約249[m] |
河川 |
潟尻川(流出) |