秋扇湖は、秋田県仙北市にある治水・発電用のダム湖です。
玉川という、強酸性で知られる川を堰き止めている鎧畑ダムによって形成されるダム湖ですが、この秋扇湖には、春だけに見られる絶景があります。
雪解け水によってダムの水位が上がり、それによって湖岸の木々が水没した風景が見られるのです。
秋扇湖の上流には、玉川温泉という温泉があります。
この温泉は、強酸性の泉質がとても有名。なんと、ph1.05という日本トップレベルの強酸性の水質だそうです。
そんな温泉水が流れ込む玉川も、当然強酸性の川となります。
かつて、玉川の水を田沢湖に引き込んだことで、田沢湖が酸性化してしまい、そこに住んでいたクニマスが絶滅したという話は有名ですね。
(※その後、クニマスは山梨県の西湖に生存していたことが確認されました)
そんな超強酸性の玉川の水、そのままでは農業にも使えないため、中和が行われています。
秋扇湖のすこし上流にある宝仙湖というダム湖で中和が行われた結果、秋扇湖の水はこのように鮮やかな色になるのだそうです。
強酸性に由来する鮮やかな湖水の中に、新緑の鮮やかな木々が沈む風景は、この時期だけの絶景です。
■注意:今後しばらく、秋扇湖の水没林が見られなくなるそうです。
水没林の風景は、今後予定されている鎧畑発電所の大規模改良工事によって、しばらく見られなくなるそうです。
いまのところ、2027年3月から、2032年3月まで大規模改良工事が予定されており、その間は秋扇湖の水位が見られなくなるため、水没林は見られなくなるとの事です。
仙北市のホームページより
https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/01_shuusenko.html
これからしばらく見られなくなるであろう秋扇湖の水没林。
6月ごろまでは見られるそうなので、気になる方はお早めに。
訪問記1:2026/05/02
国道341号の路傍に立っている看板。
秋扇湖の水没林が、令和9年(2027年)春~令和13年度(2031年度)いっぱいまで見られなくなることを伝えています。
2026年春が、工事前の最後のチャンス。
次に水没林が見られるのは、2032年の春の予定です。
国道341号の新玉川大橋。
秋扇湖の上に架かるこの橋は、水没林の絶好の展望地となっています。
新玉川大橋から、眼下の秋扇湖を望めば・・・この景色が得られます。
新緑の木々と、青色の秋扇湖のコントラストがすばらしい。
太陽の光が当たらないと、ちょっと鮮やかではなくなりますね。
新玉川大橋周辺は、上流側、下流側ともに、どちらでも水没林を見ることができます。
水没林の木々は、水没にも耐えることができるヤナギやハンノキが多いそうです。
ヤナギやハンノキは、もともと河原や湿地に生育する木々であり、増水で水没しても耐えることができます。
綺麗に並んでいる水没林の木々。
通常は、ここは川なのです。木々の並びが、河岸の形状に沿っているのですね。
通常時は、このあたりまでダムが満水になることはなく、この付近はダム湖というよりは、ほぼ玉川の河原という様相になります。
木々が水没するのは、秋扇湖が増水する春先だけの風景。
そんな春先だけの風景も、これからしばらくは見られなくなります。
次に秋扇湖の水没林が見られるのは、鎧畑ダムの大規模改良工事が終わったあと。
予定では、2032年3月ごろに大規模改良工事が終わるそうなので、
次に秋扇湖の水没林が見られるのは、6年後、2032年になりそうです。
この日は雲が多く、太陽が出たり隠れたりするので
水没林の風景も刻々と変化していました。
奥の方の林は地上に出ていますが、もっと水位が多いとあそこも水没しそうですね。
これはヤナギの木かな。
水没する環境では、他の植物は入ってこれないので
この場所はヤナギが独占できています。
言わばブルーオーシャンか。
秋扇湖の水がここまで鮮やかなのは、玉川の水が日本トップクラスに強酸性であることに由来します。
正確には、少し上流にある宝仙湖で、水の中和を行っており、その影響でこのような色になるのだそうです。
水没林を生むダムも、中和によって生まれた鮮やかな湖水も、どちらも人の活動によるもの。
この風景は、人の活動によって作られたものになります。
| 項目名 |
|
| 所在地 |
秋田県仙北市 |
| 湖の成因 |
人造ダム湖 |
| 周囲総長 |
- |
| 面積 |
約2.55km^2(湛水時) |
| 最大水深 |
- |
| 貯水量 |
- |
| 標高 |
約310[m] |
| 河川 |
玉川(流入・流出) |