岡山県南西部、瀬戸内海に浮かぶ笠岡諸島。
その笠岡諸島のなかでも最大の面積を持つ島が、北木島です。
北木島は、良質な花崗岩が取れることで、江戸時代から石の島として有名であり、
この島で切り出された石材「北木石」が日本各地で利用されています。
現在では採石を行う業者は2社まで減っているとのことですが、
今なお採石事業が続けられています。
そんな北木島には多くの採石場跡があり、採石場跡の中には採石場のあとに水が溜まっている
「丁場湖」が複数存在します。
中でも、観光客が訪れることができる大きな丁場湖が3つあり
それぞれ「今岡丁場湖」「湖上ステージの丁場湖(仮称)」「石切り渓谷の湖(仮称)」と
呼ぶことにします。
今岡丁場跡湖には「北木島の桂林」という、石切場跡の切り立った岩を
中国の桂林の風景に見立てた名前もついています。
また、石切り渓谷の湖は観光客向けに展望台が整備されており、展望台に入るには入場料が必要です。
展望台から見る、眼下に深く広がる丁場湖の迫力は、圧巻の一言です。
訪問記1:2023/04/16
笠岡駅から徒歩15分程度の場所にある伏越港。
ここが笠岡諸島へ向かう船の乗り場であり、北木島や白石島に向かう
船が発着しています。
北木島に向かう笠岡フェリーの大福丸が入港してきたので、乗り込みます。
伏越港から北木島までは約50分の船旅。
前方に北木島の豊浦港が見えてきました。
こちらが今岡丁場跡の入口。奥に今岡丁場湖があります。
では、行ってみましょう。
水を湛えた今岡丁場湖。奥の石切場後の断崖が高すぎて、カメラの画角に収まりません。
おそらく切り出した石の搬出に使ったであろう、索道(ロープウェイ)の支柱跡と
おぼしきものが見えます。
丁場湖の透き通った湖水が印象的です。
水中にはエビなどの生き物が見られます。
湖の中に見られる、オタマジャクシでしょうか?
そうするとここは淡水なのかな。
湖の中に石が見えます。切り出されたけど搬出されなかった石なのか
あるいは切り出した石の端なのでしょうか。
丁場跡の断崖を望む。
この崖の風景を桂林の風景に見立てたようです。
次に、湖上ステージの丁場湖(仮称)の入口にやってきました。
こちらが湖上ステージの丁場湖(仮称)。
丁場跡の断崖の採石断面が迫力あります。
金風呂にある石切りの渓谷。
ここの採石場跡には展望台が整備されており、入場料を支払うことで中に入ることができます。
展望台から見る丁場湖。
遥か眼下に湖水を湛えた丁場湖が印象的です。
午後になったので、先ほどまでとは光の当たり具合が変わっています。
かつてさかんに石を切り出していた時の風景に思いを寄せます。
金風呂港にて。
帰りは、瀬戸内中央観光汽船の金風呂丸で、白石島経由で笠岡に戻ります。
項目名 |
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所在地 |
岡山県笠岡市 |
湖の成因 |
採石場跡湖 |
周囲総長 |
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面積 |
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最大水深 |
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貯水量 |
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標高 |
約9[m] |
河川 |
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