その日、私は下呂市街から、飛騨川沿いに南下して、八百津の町に来ていました。
特にこれといった目標を持っていたわけではなく、ただ次の日もオフだったので、木曽の
自然湖の朝の風景を撮ろうと決めて、八百津から木曽へ向かうことにしました。
そうして、たまたま偶然、旧中山道に車を走らせることになったのです。
旧中山道は、なかなか面白い道でした。さすがに歴史ある道。なんというか雰囲気があります。
そんな道を走っていたとき、唐突に「弁天池」という看板が現れ、あわててそこにあった駐車場に車を停めました。
なんと、とくに池もなさそうな低い山の中に、突然池があらわれたのです。それも中山道の路傍に。
池の中央には祠があり、弁財天を祭っているものと思われます。もう花の季節ではないですけれど、畔に1輪だけギボウシが咲いていました。
昔、ここを行き来したひとは、この場所で旅の無事を祈ったのでしょうか。
このような、予期せぬ出会いというのも良いものです。
中央に弁天島(おそらく)を配する、風情のある池です。